RSS|archives|admin

スポンサーサイト

--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


Category:スポンサー広告 | Comment(-) | Trackback(-) | top↑ |

いつも無口な兄が

2009.06.12 Fri
20 名前:ななしのいるせいかつ[sage] 投稿日:2007/11/12(月) 08:49:10
昔は、いつも無口であんまり感情を表に出さない兄が昔は苦手だった。
小学生で170cm、高校を卒業する頃には190cmを超える巨体と、エンジェル・ハートのファルコン(海坊主?)を彷彿とさせる容姿(いつも五分刈りみたいなの)もダメだった。

あまり口を聞かないまま月日は流れ、兄は24才(独り暮らし)、私は17才(実家暮らし)になっていた。

そんな中、高校最後の学年が始まった春の夜、なんの因果か私はバイクに轢かれた。
轢かれたと言っても、自転車で信号待ちをしていた私に車道を走っていたバイクが操作を誤り突撃、自転車にバイクが衝突し、私自転車と共に転ぶ、といった程度。
擦り傷や打撲傷が出来て、治療のため病院へ。

検査の結果骨に異常もなく、オカンも迎えに来たし、帰ろうかとなった時病院の受付から
「妹は…妹はどこですか!?」
という聞きなれた(?)声が。
受付の方をのぞくと何故か頭から血を流しながら受付の看護婦さんに詰め寄る兄の姿。
隣には見知った兄の友達。
血だらけの兄をなだめる友達が私に気付き、バンバン!と兄の背中を叩き私を指差すと、ギロリ!という擬音が聞こえてきそうな勢いで振り向く兄。
私を確認するや否やドカドカ!と駆け寄る197cm105kgの巨体(血まみれ)。




21 名前:ななしのいるせいかつ[sage] 投稿日:2007/11/12(月) 08:49:46
この時点で私、恐怖で半泣き。
そして私の両肩を掴み一言
「大丈夫か!?」
こっちのセリフだ。
どこの世界に頭から流血しながら擦り傷+打撲の軽傷者を心配するアホがいるのか、と半泣きながら心の中でつっこんだ。
ビビりながらも事の経緯と怪我の状態を説明すると
「そうか…大丈夫か…」
と盛大なため息をつく兄。
そんな反応に戸惑ってたら、兄は事故った私よりも重傷と見なされすぐに看護婦さんに処置室に連れていかれた。

待合室で兄の友人が苦笑しながら話してくれた内容によると。

兄は友達5人と飲んでいたらしいのだが、兄は私が事故ったというメールを受けたとたん店を飛び出し友達(酒飲めない人だから飲酒運転にはならないよ)のバイクを強奪。
ノーヘルのまま大通りに飛び出た瞬間車に接触し転倒、頭を強打し流血。
慌てて追いかけてきた友達と車の運転手に「妹が事故ったんだ!!早く行かないといけないんだ!!」と怒鳴りながらまたバイクに跨がったらしい。
大の男5人がかりで慌てて取り押さえたが、暴れる暴れる。
(飲酒運転で捕まるから)バイクはやめてタクシーにしろ!!という友達の説得に渋々応じ、流血する頭をタオルで押さえながら病院へ来たそうだ。
「酔っぱらってたとは言え普段は静かなあいつがあんなに取り乱したのも初めて見たよ。しばらくは酒の席の話の種になるな」
と友達は笑っていた。

いつも無口な兄がそんなあんな風に取り乱していたのを私も初めて見た気がした。

それから私は多少なりとも兄と仲良くなっていった。
たまに買い物に付き合ってもらったり、以外にも甘いものが大好きでケーキとかシュークリームとかを買っていってあげると喜んだり、猫が好きだったり。
付き合っていくうちに今まで知らなかった兄の色んな面が見えてきて、すごく優しくて男らしい兄だと気付いた。
それと同時に、見た目で怖いと判断して敬遠していた自分が恥ずかしくなった。

ごめんなさい兄さん。
馬鹿な妹ですがこれからも仲良くしてね。

追記。
兄の頭の傷は5針縫うケガで、額左側の生え際に傷が残った。
「強面の迫力が増した」
とへこむ兄が何だか可愛かった。



31 名前:20-21[sage] 投稿日:2007/11/22(木) 17:45:27
後日談
バイクで突撃してきた大学生が家に謝りに行きたいって連絡が来たんだけど、その時兄も一目顔が見たいと言い出して家に帰ってきた。
チャイムが鳴って、私が出ると、茶髪にピアスでチャラチャラした服装という出で立ちのDQN大学生登場。
挨拶もろくにないまま
「ごめんねぇぶつかっちゃってさぁ。悪気があったわけじゃねぇんだけどさぁ。運転ミスっちゃってさぁ。ケガ大したことなかったんでしょ?まぁ不幸中の幸いってことで…。病院代とかなんだけどさぁ…今月厳しくてさぁ。来月辺りまで待ってくれない?」
と、ヘラヘラ笑いながらこの辺りまで言った時
バァン!!って居間へ続くドアが開いた。

想像してください。
ドアをゆっくりとくぐりやってくる197cm105kgの巨体(頭には包帯)を。
会社帰りだったためワイシャツ(ネクタイ無し)黒いスーツのズボンをはいたゴツイ体格の強面を(パッと見やーさん)。
それが自分(大学生)を物凄い顔で睨み付けながらノシノシ歩いてくる恐怖を(頭は天井スレスレ)。

私ならまず泣いてますね。

兄は腕組みをしながら私の横に立つと大学生を見下ろしながら一言。
「お前…人様の家の娘に傷つけといて…それが謝る態度か?」
何というか、こう…、兄の周りに陽炎がたつと言いますか。
イメージ的にはワイシャツのボタンがブチブチ弾けそうな勢いです。

もう大学生も涙目。
「申し訳ありませんでしたぁっ!!」
って土下座。

その場で自転車の弁償やら医療費の早期支払い、示談金の支払いを約束する誓約書を(兄が)書かせた。
この時兄がいなかったら多分グダグダな感じになってお金はもらえなかっただろう(父はいても役に立たないから)。

兄さん、こんなときにも頼りになるなぁ、って思った出来事でした。
Category: | Comment(0) | Trackback(-) | top↑ |
<<くしゃみ | HOME | 新型インフルエンザ>>
name
title
mail
url

[     ]

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。